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ちょっとほっこり、いい話。
6月28日(金)は、朝から梅雨の終わりを感じさせると強い雨。そんな雨の中を頑張って登校する生徒を迎える教師。その教師の目に留まったのは、ボロボロの傘を持って登校してきた一人の生徒。一方の手で傘はさしているけれど、もう一方のにはボロボロの傘を持っていました。心配した教師は、その生徒に尋ねました。
本人(生徒)から聞いた話のおおよそは、次のとおりです。
登校の時に、たびたびお会いする方。その方は、目がご不自由で、いつも白杖をお持ちになり通勤しています。その日の雨は風も強く、その方のさしている傘の半分はめくれ上がり、傘の役目の半分は果たしていませんでした。しかし、傘が役目を果たしていないことを、その方は知る由もありません。壊れた傘は、その方を濡らしていました。
通学の時にいつも出会う方が目が不自由であることは知っています。生徒は、自分が”さしている傘”を「傘が壊れています」と言いながら渡しました。生徒を気遣うその方に「私は、折り畳みの傘をもっているので大丈夫です」といいながら渡しました。一緒に登校している友達も心配しましたが、「大丈夫!」と言って、壊れたも傘も預かりました。白杖と傘を持つ手に、壊れた傘は持てない事まで生徒は心配しました。
人助けや親切な行動は、なかなかできるものではありません。行動を何が止めるのか… まして見ず知らずの方に対しては難しいものです。その方は、きっと心からお礼をなさっていると思います。「素晴らしい行動です」なんて、ありふれた言葉がかすむような行動力です。
生徒は、後になって考えたそうです。無理に渡して迷惑じゃなかったかな? 親に買ってもらった傘を渡してしまったので親に悪いことしちゃった…と。でも、目の前の大切なことを見過ごせなかったそうです(反射的に行動したそうです)。心の洗われる気持ちです。学ばせていただきました。ありがとうございました!
公開日:2024年06月30日 15:00:00
更新日:2024年07月10日 18:13:01